Webサイトの使用技術を調べる「Wappalyzer」が便利
ブラウザの拡張機能「Wappalyzer」では、今見ているサイトの技術を簡単にチェックできます。
Wappalyzerの使い方や、いくつか調べてみたサイトについてまとめました。
1クリックするだけで、以下のような情報を確認できます。
Wappalyzerとは
Wappalyzerとは、サイトで使用されている技術を分析して表示するツールです。
あくまで公開情報から読み取れる範囲に限りますが、次のような項目が取得できます。
- CMS (WordPressなど)
- Webサーバ
- データベース
- JavaScriptライブラリ
- JavaScriptフレームワーク
- プログラミング言語
- アクセス解析ツール
- Webフォント
- 広告ネットワーク
Chrome拡張機能とFirefoxアドオンがリリースされている他、ブックマークレットも公開されているためiPhoneのSafariで動かすことも可能です。
- Wappalyzer – Chrome ウェブストア
- Wappalyzer – Firefox (ja) 向け拡張機能
- Browser extension – Wappalyzer ※ブックマークレットはここから
使い方
チェックしたいサイトを開いてアイコン
検知できたツールをまとめて表示してくれます。
このブログで実行してみたところ、WordPress、PHP、MySQL、LiteSpeed、Google Analytics、Google AdSenseなど、使用している技術が概ね出てきました。
ちなみに、カテゴリ名をクリックするとカテゴリ内でのシェア情報が表示されます。
CMSをクリックしてみたところ、WordPressが75%と圧勝でした。
サイトをいくつか調べてみる
試しにいくつかのサイトをWappalyzerでチェックしてみます。
技術的に面白そうなところや個人的に気になるところをピックアップしてみました。
GitHub
Webエンジニアのお馴染みGitHubは、Ruby on Railsで作られています。
Google AnalyticsやBootstrapなども採用されているようです。
LAPRAS
たまたま開いていたプロフィール自動生成サイトLAPRASも見てみました。
Python + Djangoで開発されており、CloudFlareも使っているようです。
東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト
東京都の新型コロナウイルス対策サイトは、Vue.js + Nuxt.js + Chart.js の構成です。
ここでは検知できていませんが、サイト自体はNetlifyでホストされています。
Wappalyzerの仕組み
Wappalyzerがどのように判定しているかは、GitHub上のソースコードから読み取れます。
例として、CloudFlareの判定条件は以下のようになっていました。
"CloudFlare": {
"cats": [
31
],
"headers": {
"Server": "^cloudflare$",
"cf-cache-status": "",
"cf-ray": ""
},
"icon": "CloudFlare.svg",
"cookies": {
"__cfduid": ""
},
"js": {
"CloudFlare": ""
},
"website": "http://www.cloudflare.com"
},
ヘッダ・Cookie・JavaScriptに含まれる文字列から判定しているようです。
他には「ファイル名がwp-xxx
ならWordPress」といったリソース名のチェックもありました。
裏を返せば、サイト内からこれらの文字列を取り除くことでWappalyzerに検知されなくなります。
まとめ
- Wappalyzerを使うとサイトで使っている技術が見える
- CMS、フレームワーク、ライブラリなどが分かる
- ヘッダ情報やリソース名から判定している模様
- Chrome拡張、Firefoxアドオン、ブックマークレットで使用可能
何も検知できないサイトもあったりしますが、普段見ているサイトをWappalyzerでチェックしてみるのも面白いですよ。