ICL手術 (フェイキック IOL) で視力が 2.0 になった体験談 (1)

2018-06-03ICL体験談

視力矯正手術の ICL手術 (フェイキックIOL) を受けてきました。
分かりやすく言い換えると、目の中にレンズを入れて視力を向上させました。(左: 0.04→2.0、右: 0.07→2.0)

身の回りで受けていそうな人が他に居ないことや、人生で何度も経験することではないので、手術前後の感覚を忘れないうちにICL手術の体験談を書いてみます。

ICL (フェイキック IOL) とは

Implantable Contact Lens の略で ICL です。
日本語では「眼内コンタクトレンズ」とも呼ばれます。

目に埋め込んだまま半永久的に使えるように作られています。
視力矯正手術として有名なレーシックでは角膜を削ることにより矯正しますが、ICLは角膜の内側にレンズを挿入するといった大きな違いがあります。

ICL手術 (フェイキック IOL) で視力が 2.0 になった体験談 (1)

なぜ ICL を受けたのか

今使っているメガネが古くなったため、コンタクトレンズや視力矯正手術について調べていました。
近視が強くても対応可能な ICL の存在に興味を持ったことがキッカケです。

小さい頃からメガネを常用しており、メガネなしの生活に興味があったこと、コンタクトレンズとは違って付け外しが不要なこと、術後の見え方の質が高いことから決めました。

もちろん不安はありましたが、手術内容やリスクを調べた上で納得して、最終的には「えいや」と勢いで決めた感じです。(ゼロリスクを望むと何もできないですし)

ICL のメリット・デメリット

メリット

  • 矯正後の見え方の質が高い
  • メガネやコンタクトレンズ(の維持費やメンテ)が不要となる
  • 強度近視でも受けられることが多い
  • レンズが紫外線を吸収するため UV カット仕様の目になる
  • 後述のメガネを外したことによるメリット

デメリット

  • 水晶体への影響や感染症等のリスクがゼロではない
  • 強力な光の前では、リング状の模様が見える場合がある
  • 治療費がまだまだ高い(レーシックの数倍)
  • 手術前、手術後の目薬ケアが若干面倒(1ヶ月ほど続く)

事前検査

ICL やレーシックを受けるためには事前検査が必要です。
今回手術を受けた病院の例だと、精度を高めるために事前検査を別日程で2回実施しました。

よくある視力検査や、(目が悪い人にはお馴染みの)気球の機械、眼圧検査、暗い部屋での瞳の大きさ?など、8種類ほどの検査を受けた記憶があります。

2回目の検査では手術室に入って目のチェックもあり、最終的に医師からの診断によって手術 OK/NG が決まります。なお私の場合は近視が強く、レーシックは非推奨でした。

手術前準備

手術の3日前から1日4回(朝・昼・夕・夜)の点眼が始まります。
感染症予防の抗菌剤とのことですが特に染みることもなく、使い方も普通の目薬と変わりません。

ただ目薬を使ったことが殆どないため、慣れるまでは狙いが外れるので苦労しました(笑)
手術前日と当日のみ、錠剤タイプの抗菌剤も1日1回だけ服用します。

手術当日

昼の手術だったので、2回の点眼をこなしつつ病院に向かいました。
受付を済ませると目薬を2種類渡されて、待っている間は5分~10分おきに点眼します。

5分や10分を測る必要がありますが、遠くの時計は見えないので Apple Watch が活躍しました。
1タップで同じタイマーを再スタートできるのが便利ですね。

しばらくすると手術待合室に呼ばれて、手術用の服を着せられて待機します。
点眼麻酔を入れてもらいつつ、10分ほど待つと中に呼ばれました。

いよいよ手術

最終の本人確認を行ない、先生から手術説明を再度受けた後に始まります。
瞬き防止でまぶたを固定されますが、定期的に目薬?を入れてもらえるので苦しくはないです。

視界は通常通りなので手術の様子がうっすらと見えます。
ただし、目の前には強力なライトがあり、目には定期的に液体が注がれるので水中にいるような感覚でした。はっきりとは見えません。

 
右目から執刀開始。手術の流れや作業については事前に調べてから当日に臨みましたが、先生も状況を丁寧に伝えながら進めてくれました。

「今からレンズを入れますね」「目を押される感じがしますが大事なところなので我慢してください」「綺麗に入りましたよ」「今から少し染みます」などなど。

痛みはないものの、レンズが入ってきたり目が押されたりするのは独特の感覚でした。
片目で5分ほど、全体でも15分ほどで終わったと思います。

手術後

終わった後は休憩室に案内され、リクライニングチェアで30分ほど休むことになります。
付き添われての移動中に視力向上を早くも実感。壁にある時計が読める!

休憩後は検査を2つほど受け、先生にレンズ位置などを再確認してもらって帰宅します。
この時点で手術開始から1時間ほど。遠くがよく見えることに感動しながら帰りました。

手術当日のみ1時間おきに3種類の目薬を入れる必要があり、面倒ですが感染症を防ぐために重要なので怠らずに実施します。

後半に続く

手術後の様子を追記して記事が長くなってしまったため、2つに分割しました。
後半では以下のようなことを記載しています。

  • 翌日検査
  • 手術前後の視力変化
  • ICL を入れた状態での視界
  • メガネを外したメリット
  • 運転免許や税金控除の扱いについて