Fastly の無料プランでサイトを HTTP2 / TLS に対応させる
CDN サービスの Fastly では、開発者向けに $50 分の無料トライアルが提供されています。
今回はそのプランで Webサイトを HTTP2 と TLS (HTTPS) に対応させてみました。
手順
- fastly のアカウント作成
- 配信サイトの新規登録
- Free TLS の設定を追加
- ブラウザから動作確認
注意点
今回の手順では、以下のような fastly ドメインが新たに作成されます。
例: <任意名>.freetls.fastly.net
なお、独自ドメインのまま fastly で TLS に対応する場合は有料オプションが必要です。Fastly 側で証明書の設定が必要となるため費用が発生します。
サイト構成
今回 HTTP2 対応させるのは以下のサイトです。話題のマストドンの自分用インスタンスです。
- URL : https://mastodon.yuu26.com/ (閉鎖済み)
- Let’s Encrypt を利用して HTTPS 対応済み
- nginx 使用、HTTP2 非対応
なお、登録する元サイトは HTTPS 非対応でも問題ありません。(恐らく……)
fastly のアカウント作成
Sign up ページ からアカウントを作成します。
個人利用のため、Company 欄には、Individual
と入力しました。(合っているのか不安)
確認メールが来ますので、メール内のリンクにアクセスすると作成が完了します。
ログイン画面 から、作成したアカウントでログインします。
以下のような説明画面が表示されますが、右上の × で一旦閉じておきます。
配信サイトの新規登録
以下の画面から、CDN で配信したいサイトの URL を登録します。
左欄にはドメイン名、右欄には IP アドレス・ポート番号を入力し、CONTINUE
をクリックします。
HTTPS 対応サイトの場合は 443
、非対応の場合は 80
になると思います。
オプションの選択画面が表示されます。
コンテンツ圧縮のため、gzip を有効にしてみます。ENABLE GZIP
をクリックします。
gzip の設定画面では特に変更せず、ENABLE
をクリックします。
gzip が有効になりました。CONTINUE
をクリックします。
以下の画面が表示されれば登録完了です。EXPLORE
をクリックします。
この段階で既に fastly 経由のアクセスは可能となっていますが、引き続き HTTP2 / TLS の設定を行います。
Free TLS の設定を追加
Fastly 管理画面 から CONFIGURATION
→ Clone active
をクリックします。
現在の設定がコピーされて Version 2
の編集画面になりました。DOMAINS
内の CREATE DOMAIN
をクリックします。
Domain Name 欄に <任意名>.global.ssl.fastly.net
を入力します。
既に使われているドメイン名の場合はエラーとなります。
ドメインが追加されました。設定を有効にするため、ACTIVATE
をクリックします。
設定が反映されるまで数分待ちます。
ブラウザから動作確認
HTTP2 でアクセスする場合は、作成した <任意名>.global.ssl.fastly.net
ではなく <任意名>.freetls.fastly.net
を使用します。
HTTP/2 and SPDY indicator (Chrome用 / Firefox用) を使用すると、画面右上の稲妻マークで HTTP2 対応の確認ができます。
fastly の管理画面からは、アクセス状況がリアルタイムで確認できます。
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