JR駅の作業スペース ステーションワーク(ステーションブース)が快適だった
JR の駅構内で使える作業スペース「ステーションワーク」を試してきました。
電話ボックス型で机と椅子があり、思いのほか快適に過ごすことができたため紹介します。現在は実証実験中のため無料で使えます。
ステーションワークの第1弾「ステーションブース」
JR 東日本が始めたシェアオフィス事業で、「ステーションワーク」という名称です。
第1弾は都内3駅で実施され、現在は第2弾として立川駅で運用中です。
期間 : 2018/11/28 ~ 2019/02/20場所 : 東京駅・新宿駅・品川駅- 期間 : 2019/05/10 ~
- 時間 : 09:00 ~ 21:00
- 場所 : 立川駅
- 台数 : 駅ごとに4台ずつ
- 対象 : 個人および法人
- 料金 : 無料
- 予約 : 15分 or 30分枠
- 制限 : 1人あたり1日30分まで
個室型の ステーションブース 以外にも、コワーキング型の ステーションデスク や、会議室型の ステーションオフィス が登場予定です。
ただし、個人会員で使えるのは ステーションブースのみ となります。
スペース内の設備
見た目はただの電話ボックスですが、中の設備は意外と充実していました。
- デスク&イス
- 足元の暖房
- 24インチモニタ
- スピーカー
- Web カメラ(USB-A 接続)
- 電源コンセント1つ
- 充電用 USB ポート
- Wi-Fi
- 傘立て
- 非常ボタン
広さは大人が一人ゆったりと座れるくらいで、座り心地は電車のシートに近いです。
30分程度なら快適に過ごせると思います。食事は NG、飲み物だけ OK でした。
モニタの接続端子は HDMI のみで、VGA や USB-TypeC などは接続できません。
天井には照明・換気扇・スピーカーがあり、入室時と退室時刻の5分前に音声アナウンスが流れてきます。(初日で不調なのか、退室アナウンスは鳴りませんでしたが……)
ブース内の Wi-Fi が速い
ブース内で使える無料 Wi-Fi が速くて快適でした。
802.11ac で提供されており、上り・下りともに 100Mbps 以上は出ています。
NTTcom 系の回線でした。
通勤ラッシュの駅構内でも快適
今回は、朝9時の品川駅で試してみました。
朝の品川をご存知の方は想像がつくと思いますが、ブースの外は人だらけです。
大混雑の駅内でデスクに PC を広げて過ごす という新鮮な感覚を味わえました。
設置されて日が浅いこともあってか、出入りの際もかなり目立ちます。
しかし外からは見えない作りになっており、程よい遮音性で作業には集中できました。
ブースは狭いものの、余計な誘惑が視界に入らない点はメリットかも知れません。
想定される活用方法
パッと浮かぶところでは、次のような活用方法がありそうです。
- 急な作業が必要になったとき
- 騒がしい駅から電話を掛けたいとき
- 仮眠を取りたいとき
- 待ち合わせまで時間が余ったとき
- 運転見合わせで足止めを食らったとき
駅で足止めとなったときは、早いもの勝ちですぐに埋まりそうな予感がします。
車でもない限りは、なかなか出先でパーソナルスペースを確保できないため、様々な活用方法がありそうですね。
「ステーションブース」利用の流れ
操作はすべて Web 画面上で完結します。
https://www.stationwork.jp/
- Web サイトで会員登録
- 場所と時間を指定して予約
- 予約時刻になったらブースへ
- ブースの QR コードを読み取り
- 利用開始
ブラウザ上でカメラを起動して QR コードを読むという方法でした。最近の Web アプリはすごい。
ちなみに、予約のない空き時間であれば QR の読み取りだけですぐに使えます。
JR 東日本「ステーションワーク」のまとめ
- 駅構内に設けられたコワーキングスペース
- 第1弾は、公衆電話に近いブース型
- 電源、Wi-Fi、外部モニタ、空調を完備
- 30分以内のちょっとした作業には最適
場所は、東京・新宿・品川の改札内2019年2月までは無料で利用可能- 2019年5月からは立川駅で実証実験中(無料)
運用開始時の価格が気になるところですが、設置場所が増えてくると便利に使えそうです。
実証実験中の駅が近い方は、ぜひ一度試してみると良いと思います。